2012年9月22日土曜日

ルネサスを官民で買収へ 米投資ファンドKKRに対抗

ルネサスエレクトロニクスに対し、トヨタ自動車やパナソニックなどが、政府系ファンドの産業革新機構と組み、1000億円超を共同出資する方向で調整に入った。日経新聞電子版が22日報じた。

出資企業として日産自動車やホンダ、キヤノン、ファナックなどの名前が挙がっている。自動車部品メーカーではトヨタ系のデンソー、ホンダ系のケーヒンのほか、世界大手の独ボッシュなど海外勢にも出資を求めている。第三者割当増資などにより、産業革新機構と合わせて1000億円超を出資し、ルネサスを共同買収する方針。

ルネサス支援には米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が約1000億円を出資する案を示しているが、ルネサス取締役の総退陣を求めているとされるKKRが大胆な事業再編などに踏み切った場合、マイコンの安定調達に支障をきたす恐れがある。