2012年9月21日金曜日

東芝、テレビ事業13年3月期黒字転換 外部生産委託比率5割台に引き上げ


東芝は2013年3月期に、前期に500億円の営業赤字だったテレビ事業を生産委託を増やすなどして黒字化させる。日経新聞電子版が21日報じた。

同社は今期、海外メーカーなど外部に生産委託する比率を、前期の4割台から5割台に引き上げる。前期末で国内生産から撤退、委託を増やすことで採算を改善させる。新興国での販売を伸ばし、テレビの世界販売台数を前期比1割増の1600万台にする。東南アジアやインドなど新興国での販売比率は45%と前期比10ポイント上昇する見込み。

テレビの改善で今期のノートパソコンなどと合わせた「デジタルプロダクツ」部門は150億円の黒字を見込み、東芝の今期の連結営業利益は前期比48%増の3000億円になる見通し。電力設備など主力の「社会インフラ」部門が全体の5割超を稼ぐが、デジタルプロダクツ部門の黒字化が、連結営業利益の伸びに最も大きく貢献する。