2012年9月28日金曜日

キリン、アジア飲料大手F&N株売却を検討 売却価格1200億円、売却益300億円超


キリンホールディングスは、保有するシンガポールの飲料・不動産大手、フレイザー・アンド・ニーヴ(F&N)の株式の15%すべてをタイの酒類・飲料大手タイ・ビバレッジに売却する検討に入った。日経新聞電子版が28日報じた。

タイ・ビバレッジがF&Nに対して10月29日まで実施する株式公開買い付け(TOB)に応じる方向で、売却価格は約1200億円の見通し。実現すれば、300億円超の売却益が見込め、キリンは新興国での次のM&Aに備える。

キリンはアジアやブラジルなどでM&Aを加速。海外売上高比率は約3割に達しているが、さらなる拡大方針を出している。