2012年5月30日水曜日

セントラル短資FX 7月2日から人民元・円取引を開始 スワップポイントは金利差に応じて受け取り可能

日中両国政府は、円と人民元の直接取引による交換を6月1日から東京と上海の両市場で開始すると発表。これに合わせたように、5月30日にセントラル短資FXは同社のニュースリリースで7月2日から、個人や法人の顧客を対象に「人民元・円」取引を開始すると発表した。

新商品は「FXダイレクトプラス」で取り扱う「オフショア人民元、CNH/JPY」通貨。他通貨ペアと同様24時間の取引が可能で、取引単位は1万元(約12万5千円)からで、レバレッジは証拠金に対し10倍まで。

人民元には中国本土でのみ取引可能なオンショア人民元(CNY)と、中国以外で取引されるオフショア人民元がある。

オフショア人民元のうち世界で最も多く取引があるのはCNHと呼ぶ香港決済のもの。現在、日本で人民元関連FX商品としては、CNH/米ドル取引やNDF(Non Deliverable Forward)ベースのCNY/円取引がある。

注目はスワップポイントの改善にある。NDFのスワップポイントは、中国元の先行きの切上げ切下げの思惑を基にした売買注文の大きさで決定されるため、切上げ期待が大きい場合はスワップ支払になるケースが生じる。

これに対してCNHは香港で資金決済できるリアル通貨であるため、スワップポイントは金利差に応じたものになる。セントラル短資の試算によれば、5月29日現在のではCNHを買い建てた場合、10,000元(約12万円)につき5円程度のスワップポイント受取(為替金利相場に変動がない場合、年利換算約1.5%に相当)になるとしている。