2012年9月6日木曜日

マイクロソフトとノキア、「ウィンドウズフォン8」のスマートフォン発表 業界はエコシステム戦争へ


携帯電話機大手ノキアは5日、米マイクロソフト(MS)が開発した携帯電話用OS(基本ソフト)の最新版「ウィンドウズフォン8(Windows Phone 8)」を搭載したスマートフォン「Lumia 920」を発表した。現時点でノキアは発売時期を公表していない。

「Lumia 920」は、ワイヤレス充電「Qi(チー)」や国際的なモバイル決済規格「NFC」などの様々な機能も搭載している。ディスプレイサイズは4.5インチ、プロセッサにはクアルコム製Snapdragonを搭載。マイクロソフトが提供するクラウドサービス「SkyDrive」が7GBの容量で提供される予定。

ノキアのスティーブン・エロップ最高経営責任者(CEO)はアップルやグーグルが構築する「エコシステム(生態系)との戦争だ」と強調した。

マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは「Windows Phone 8」とパソコン向け次世代OS「Windows 8」が幅広く技術を共有する点を指摘。パソコンからスマートフォン、タブレットを含めると4億台以上の共通プラットフォームになることを強調した。

国内では、セキュリティの問題からスマートフォンの導入を見合わせている企業が多く、Windows Phone 8は企業向けスマートフォンとして普及する可能性を秘めている。