2012年10月22日月曜日

政府、創薬ファンド創設検討 300~400億円規模 iPS細胞を活用した創薬研究も対象に


政府は革新的な医薬品の研究開発を支援するファンドの創設を検討する。産業革新機構のほか、金融機関、製薬会社、VCなどから出資を募り、2014年度にも300億~400億円規模の基金とする計画。日経新聞電子版が22日報じた。

投資対象はがんや肝炎、糖尿病など医療ニーズの高い新薬開発。様々な組織の細胞に成長できるiPS細胞を活用した創薬研究も含まれる。

新薬開発に必要な長期の投資マネーを集めるため、政府は来年の通常国会に関連法案を提出し、独立行政法人の医薬基盤研究所がファンドを作れるようにする

政府は13年度から医薬基盤研に創薬の種を目利きする専門人材や研究開発から実用化までプロジェクトを指揮する責任者を配置。創薬は投資リスクが高いため、実用化の確率が高いテーマを厳選し、民間企業が出資しやすい環境を整える。