2013年5月23日木曜日

FXショートコメント

本日の欧州市場ではドル円が大幅下落。ナイト・セッションの日経平均先物が一時600円超下落し1万4000円を割り込むと、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが活発化。市場では「中東勢の売りが出た」との指摘もあり、一時100.83円まで値を下げた。ただ、そのあとは短期間で急速に値を下げた反動が出たため下げ幅を縮めている。
「10日の安値100.54円が下値の目処として意識されている」との声が聞かれたほか、日経平均先物の売りが一服したことが下値を支えた面もある。一方、ユーロドルはじり高。ドル円の下落に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.2904ドルまで値を上げた。

NY市場では21時30分に米新規失業保険申請件数、22時に3月米住宅価格指数、23時に5月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値、4月米新築住宅販売件数が発表される。市場では日本株相場の暴落を受けたNY勢の出方に注目が集まっている。日経平均を始め全面安となったアジア株、大幅安で始まった欧州株がどこまで米国株に影響するかが焦点だ。
ダウ先物は時間外取引で140ドル近くの下げとなっており、米経済指標次第では現物のダウ平均も調整する可能性が高い。ドル円は10日の安値100.54円が下値の目処となる半面、16日の安値101.83円や一目均衡表転換線102.28円が上値の目処として意識される。