2013年7月7日日曜日

欧米や中国でエスカレートする遺伝子検査 子供の潜在能力、受精卵のリスクまで

7日放送のNHKスペシャルは、世界で進む遺伝子検査の現状を伝えている。

女優のアンジェリーナ・ジョリーさんがニューヨーク・タイムズに寄せた「将来の乳がん予防のための乳房切除」の告白で、日本でも遺伝子検査の存在が再認識されているが、欧米や中国では、一般の人が遺伝子検査を受け、その情報を活用しているようだ。

番組で紹介されていた米国で一番売れている遺伝子検査キット「23andMe」の価格はわずか99ドル。唾液サンプルを23andMeに送れば、一か月ほどで遺伝検査は完了し、結果は23andMeサイトで確認できる。

日本での利用は、現時点では日本への商品発送は対応していないため、代行サービスや米国在住の知人などに依頼する必要がある。

ヒトゲノム(遺伝子)解析の技術が進み、現在では10万円/人までコストが下がったため、このようなローコストサービスが可能になっているという。

中国では既に、子供の遺伝子検査を教育に生かすアプローチが実践されており、遺伝子検査結果をもとに子供が伸びる分野への教育を選択するケースが紹介されている。

さらに欧米では受精卵の遺伝子検査まで行われており、将来病気の発症するリスクの少ない受精卵を選択できるサービスが確立しているという。

日本でも重大な遺伝性疾患についてのみ受精卵の遺伝子検査が認めらているが、その差は歴然である。