2008年10月26日

差額ベッド代の謎

本日の日経新聞「くらし安全」紙面に2007年の差額ベッド代の謎とタイトルされた記事が掲載されています。
この記事にあるように請求基準や料金の根拠は曖昧です。
厚生労働省が定める差額ベッド代請求の条件には含まれない集中治療室や治療のための設備がある部屋の利用でも差額ベッド代を請求されるケースがあります。

以下は私の家族が脳卒中により入院した神奈川県某総合病院での実話です。

病院からの説明には確かに差額ベッド請求に関する説明がありましたが、集中治療室(ICU)に入る必要があるため差額ベッド代が8,000円/日かかるとの説明でした。ICUで差額ベッド代?とちょっと疑問に感じましたが、その後の手術のこともあるので病院への心証を悪くしてはと思い署名・捺印しました。

手術が無事終わり、差額ベッド代に関する厚生労働省の規定を調べていくとやはり納得ができず病院医事課の担当者に説明を求めました。

<以下はそのやりとり>
私:ICU利用の差額ベッド代は納得がいかないのですが(用意した書籍&資料を説明)
医事課担当者:ICUは個室ベッド代を頂く決まりになっています。

私:しかし、この書籍「差額ベッド料Q&A:岩波書店」には、診療都合での個室=差額ベッド代請求は無効」とあります。厚生省でもそのように指導していると記載されていますし、そのような同意書はそもそも無効なのではないでしょうか。

医事課担当:とにかくうちの病院はICUを利用する場合差額ベッド代を頂くことになってます。

私:すいませんが医事課の責任者を呼んでください。

医事課課長:私が責任者のXXです。

私:繰り返しになりますが、この請求書にあるICUの差額ベッド代(8000円/日)が納得できないのです(書籍+ネットで調べた印刷物にて再度説明)

医事課課長:お客様、診療請求は病院とお客様の同意の上で成り立つものです。今回のケースもその調整の範囲でお話させて頂きたいと思います。

私:具体的にどういうことですか?

医事課課長:請求書を訂正しますのでしばらくお待ちください。

私:このことで病人が差別的な対応されることはないですか?

医事課課長:もちろんです。そのようなことは一切ありません。

この交渉で8000円×2ヶ月分=48万円があっさり減額されました

厚生労働省が定める差額ベッド代請求の条件は以下のとおりです
差額ベッド代に疑問を感じても病院に聞きにくい場合、特定非営利活動法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)に相談するといいでしょう http://www.coml.gr.jp/


<病院が差額ベッド代を請求するに必要な条件>
・待合室など見やすい場所に差額ベッド代がかかるベッド数や料金を掲示する
・差額ベッド代がかかる部屋に入院を希望する患者に設備や料金についてはっきり丁寧に説明する
・差額ベッド代の料金をはっきり書いた文書に患者が同意したことを署名してもらう

<差額ベッド代がかかる部屋の主な基準は以下があります>
・1部屋あたりのベッド数は4床以下
・1人あたりの面積は6.4平方メートル以上
・ベッドごとのプライバシーが確保できる設備があること
・少なくとも私物の収納設備、個人用の証明・小さな机と椅子を備えていること

0 コメント: